長岡鉄男氏考案『ダブルベース・ミニ』準無指向性 トップ 8㎝×2 6リットル壁掛け密閉型 背面無垢材バッフル使用 4Ω 15W

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商品情報

長岡鉄男氏考案のダブルベース・ミニを、かなり古いトリオの壁掛けスピーカーを流用して、密閉式で作ってみました。
エンクロージャーはバッフルと側板が9mm厚の合板、裏板が10mm厚のホモゲンホルツだったので、12mm厚の杉の無垢材に取替えました
元は16cmフルレンジが付いてましたが、内容量6.4リットルにふさわしく8cmフルレンジ2個に取替えました。
オンキョー製の8cmフルレンジ・ユニットは、コーン紙は特殊加工の紙製、センターキャップは布製、エッジはゴム製ですが劣化の兆候はありません。マグネット部は径61mm厚さ22mmの防磁型、インピーダンス8と10Ω、最大入力は7.5Wです。パラレル接続をし、システムインピーダンスは4.5Ωほどです。
フルレンジとターミナル間はカナレタイプのスピーカーケーブルで繋ぎ、クリスキットに倣って吸音材は目一杯充填しました。また、バッフル&サブバッフル&側板&裏板、全てネジ止めなので、更なる改造も容易です。
試聴では、ペダルトーンで埋め尽くされているJ.S.バッハのペダル練習曲BWV598(手持のテストCD;トン・コープマン:ミュラー製作オルガン1734;最低音36Hz)を、見事なバランスで鳴らしました。この曲は勿論足鍵盤の練習用でもありますが、当時最高のオルガン・コンサルタントでもあったバッハが、すべてのパイプがちゃんと鳴っているかどうかのチェックをするための曲でもあり、スピーカーにとっては、低域に変なピークやディップがないかどうかのテストとしても使える便利な曲です。もちろん変なピークやディップはありません。
本格的試聴では、J.S.バッハの前奏曲とフーガハ短調BWV546(手持の最強テストCD;トン・コープマン:ミュラー製作オルガン1734;最低音32Hz)の最初のCのロングトーンは、かなりの大音量でも破綻せず、しっかり鳴らし切りました!無垢材のテーブルに置いての試聴でしたが、重低音を期待するには、取り付ける壁の響きに左右されます。サイズからすれば秀逸です。バッハの最高傑作、前奏曲とフーガハ短調BWV548(手持のテストCD;トン・コープマン:1692年製シュニットガー・オルガン;フローニンゲン:最低音36Hz)の方は、余裕で鳴らし切りました。
オーケストラは準指向性の効果もあり、見事な音場感です。但し壁から5mm以上は離して下さい。
外観は遠目には概ねキレイですが、汚れや小傷もあります。サランネットは無傷です。重さ2.6kg。サイズは40×28×10cmです。

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